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こんにちは。ほろろです。「フェルマーの料理」第4話を視聴しました。
まずは「ごめんなさい」をさせていただきます。
今回蘭菜にフォーカスを当てた話になり新事実が次々と明るみに出ました。
そして、僕は2話の動画で
「K」はオーナーシェフ、海の言うところの主役を短いスパンで
引き継がれてきたレストランだと考察したのですが
全然違っていた
ということを思い知らされました。
やはり凡庸な一ファンの考察など当てになりませんね。
だけどこれは矛盾にならないか?と思う点もあったんですよ。
ぜひ最後まで聴いていってください。
ところで今回ガクが創作した料理は「揚げびたし」でした。
ところがこの揚げびたし普通ではない。
食材がイチジクなんですよね。
そもそもイチジク食べたことあります?
僕、食べたことなくて。
どんな味なんでしょう?
そしてこのイチジクの調理方法がまた数学的なんです。
再現が難しい、というか面倒臭い!
ということで今回はドラマ「フェルマーの料理」第4話を取り上げます。
フェルマーの料理第4話【ストーリーを振り返り】
ある日、国内外で強い影響力を持つレストランレビュアー綿貫哲平の予約が入ります。
それを受け海はコース料理の担当替えを発表します。
実は綿貫哲平のKへの来店は二度目のこと。
当時の布陣は
前菜赤松蘭菜
スープ王明剣(ワンミンジェン)
魚料理ダビド・サロ・ペーニャ
肉料理布袋勝也
でした。
評価は高かったのですが、哲平がこれと認めたレストランに必ず残すレビュー
通いたい
この文言がなかったのです。
次こそは必ずこのレビューを書かせる
海は強い決意を持ってコースの担当を再編します。
選ばれた者は大きなチャンスを得るということだ
それを聴き、神妙な表情を浮かべる面々。
チャンス……「K」のオーナーシェフの座のことでしょうか?
かくして「K」のシェフ選抜が発表されました。
まるでスポーツ。
少年漫画的展開にワクワクします。
スープ担当王明剣
王はガッツポーズを決めます。
魚担当布袋勝也
失望を滲ませながら「わかった」と承諾します。
メインディッシュである肉料理から外れたことに傷ついたようです。
肉担当赤松蘭菜
一瞬戸惑いの表情を見せますが、もちろん承諾します。
隣でペーニャが悔しがります。
魚から外れたことで肉の担当が回ってくるのではと期待していたのでしょう。
そして
前菜担当北田岳
って岳!?
スターターとして重要な役割を果たす前菜
それをシェフを始めて2週間の岳に任せるというのです。
前菜はコースの世界に引き込む瞬発力を必要としています。
彼の「通いたい」という最高評価を得るためなら
他にもっと適任のシェフがいるのでは?
前回に続く海による岳へのあからさまな特別扱いに孫六以外の他のシェフたちは色めき立ちます。
当事者の岳も驚きを隠せません。
しかし、オーナーシェフ海の決定は絶対です。
それでもレビュワーの評価を気にするなんて海らしくない、とスタッフは口々に囁きました。
ともあれ「K」の命運は4人のプレイヤーに託されました。
綿貫の来店は1週間後。
店の命運を賭けた大抜擢ですが、何を作ればいいかもわからず途方に暮れる岳に
海は「プロじゃない料理人は俺には必要ない」「プロになれ、岳」とだけ告げます。
岳は「プロってなぁに?」と可愛く小首を傾げることしかできませんでした。
この日も淡島亭では渋谷と淡島が海の供応を受けていました。
淡島は脇役として海に育てられている岳に興味津々です。
彼の大胸筋も興奮を隠すことができずピョンピョンしていました。
プロになったらご紹介しますよ、と告げる岳に渋谷が問います。
なれなかったら?
自分にとって必要のない人間だったというだけ、と海は答えます。
今は岳にご執心な海ですが、必要な駒は必ずしも彼である必要はないようです。
未だ明かされない目的に向かって邁進する海。
海は言います。
俺には時間がない。ですよね?
問われた淡島は来年の花見くらいまで、と支配者然とした態度で告げます。
それを聴いた渋谷は納得のいかない表情でため息を吐きました。
ところで前回渋谷は海のやり方に不快感を露わにして退席していたのですが
日を改めてまた席についたようです。
ここに来なければならない理由があるのでしょうか?
メインの肉料理を着々と理想の味に仕上げていく蘭菜。
王も布袋も着実に完成に近づいています。
一方で岳は未だ調理する素材するら決まっていません。
しかし、海は糾弾もアドバイスもしませんでした。
迷える岳は蘭菜の試作を食べ、これがプロと感心します。
しかし、実は蘭菜にも苦悩がありました。
女性であるが故の体力的なハンディキャップ。
実はシェフって男社会なんですね。
対等に戦うため彼女は習慣的に体力作りに勤しんでいました。
性差が出るのは体力だけではありません。
過去には料理に力強さがないと評されたこともありました。
そこには女性が作った料理というバイアスがかかっていたようにも思えます。
迷える岳。
休日、彼の姿はプールにありました。
岳も体力作り?
実際、彼も数学しかしてこなかったので体力的なハンディがありそうです。
しかし、実は密かにリハビリをしている魚見亜由(白石聖)に会うのが目的。
岳は今までも壁にぶち当たる度に
亜由から思いがけないヒントをもらっていたのです。
しかし、今回、亜由は悪戯めいた笑みを浮かべ、岳をプールに引き落としました。
岳はトンカチでした。
一度は溺れますが、それでも数学で泳法を解釈し泳ぎます。
足が攣るまでの数メートルでしたが脱トンカチを成し得た岳。
帰り道。数学の応用で多くの事象は解きほぐすことができることを再認識します。
しかし、今回はゴールが見えず逆算ができません。
作るべき料理が見えてこないのです。
ところが亜由の顔を見つめているとふと思い至ります。
今までは客の顔がわかっていた。
しかし、今回綿貫哲平の顔を知りません。
それが料理のアイディアが浮かばないボトルネックになっていたのです。
綿貫哲平の書いたあらゆるレビューを舐めるように調べ始めた岳。
目がキラキラと輝いています。
大きな気づきを得た岳でしたが……
それ、毎回やんの?
翌日、キッチンで分析結果を元に試行錯誤する岳に蘭菜が声をかけてきました。
店に来た客全員にいちいちこんなことをするのか、そう問います。
言われてみれば、と臍を噬む岳でした。
その帰り、岳が通りかかった中華料理屋に入ると、そこには蘭菜が先客として来ていました。
蘭菜は「あんかけ焼きそば」を注文していました。
メニューの最前列で強調されていたそれは店主にとってスペシャリテ。
外食の際、蘭菜は必ずスペシャリテを注文するというルールを設けていました。
岳も蘭菜に倣ってあんかけ焼きそばを注文します。
それは極上の逸品。
まごうことなき「プロ」の味でした。
蘭菜はいつも無表情ですがここで見せた笑顔がとてもチャーミングでしたね。
蘭菜は、前菜を決められない岳に対し「みんなそれぞれに苦悩を抱えている」と諭します。
岳に苦悩を問われた蘭菜は今まで自分が抱えてきた悩みを打ち明けます。
女性のシェフが少ないこと
蘭菜の母がフレンチのシェフとしてお店を持っていたこと
客の前に出た際に「女の子が作る料理は…」と言われ悔しい思いをしてきたこと
きっと母も同じ思いをしてきたであろうこと
自分が目指すのは母であること
蘭菜のルーツを知った岳は
ぜひ彼女のお母さんのレストランに行きたいと言います。
しかし、蘭菜は岳の顔を見ずに
少し沈黙した後「今度ね」と応えるのでした。
岳は蘭菜に前菜の味を見てもらうことになりました。
彼女は岳の試作を美味しいと評するも意見します。
「一番大事なものが足りてない」
「プロと素人の違いはいかに美味しい料理を作れるかだけじゃない」
「あんたが信じる美味しさって何?」
岳にアドバイスを与えた蘭菜。
店を後にしようとした彼女に海が声をかけました。
突然現れた海に蘭菜は苛立ちます。
自分にメインを任せるとはどういうつもりなのか、と。
ふたりの間には何か因縁があるようです。
海は蘭菜がいい料理人だからと答えますがその実力にまだ満足はしていません。
いつになったら約束を果たす?いつになったら俺を超えるんだ?
蘭菜は何も言い返すことができませんでした。
岳は「いかに自分の料理を作れるか」だと答えを導き出し
自分の強みでもある「最大限の美味しさを数学で引き出すこと」で前菜を作ることを決めました。
前菜を決めるための食材選びには孫六が付き合ってくれました。
先輩でもある孫六は的確なアドバイスをします。
そして、岳が手に取った食材。それはイチジクでした。
色んなフルーツの特徴が混ざり合ったような
複雑な味なので上級者向けの食材と孫六は説明をします。
加熱をすると香りや酸味が失われ甘味だけが残るし
加熱しすぎると形が崩れてグジュグジュになります。
しかし、岳はそこに数学的な活路を見出しました。
それはつまりイチジクを加熱するベストな調理法がないとも言い切れないってことだよね
逆説的な岳の物言いに孫六はイマイチ要領の得ない返事をするしかありません。
綿貫哲平の来店当日、岳はイチジクを使った前菜を作ります。
岳の作った
「イチジクのベニエ、トマトとライム、エストラゴンのエッセンス」
はこれまでに前例のない料理でした。
岳は海に対しこの料理を数学の「対偶」を使って思いついたと説明します。
イチジクの高温調理はできない、それは素材本来の味が失われるから
つまりそれは
素材本来の味が失われないようにすれば、イチジクの高温調理はできる
ということです。
皆さんわかります?
僕は1回目の視聴では理解が追いつきませんでした。
後ろで説明を聴いた孫六も理解を諦めました。
岳はイチジクの味を壊さないギリギリの温度52℃を試行錯誤して見つけ出しました。
そして、その温度を実現できる調理法は「揚げる」でした。
外側はカリッとさせ、内側は生の風味を残す。
イチジクをレアでいただける画期的な調理法です。
それを岳はスープをつけて揚げびたし風に仕上げました。
綿貫哲平も初めて出会うその味と食感に驚きます。
絶品の一皿を堪能し、名残惜しそうに見送りました。
海も岳の前菜、顔を見ずに作り上げた手法を褒め称えます。
……今回の海、優しかったですよね?
先鋒岳の閃きによってスタートダッシュを切った「K」の新しいコースメニュー。
これは絶賛のレビューが期待できそうです。
綿貫哲平の退店後、レビューはすぐに更新されました。
総評や前菜自体の評価はとても高く、スタッフ全員で喜びを分かち合います。
ところがコースとして見た時の岳の前菜にケチがつきました。
イチジクを揚げびたしのようにしたことで「コースのバランスを崩す前菜だった」と評価されてしまったのです。
前菜の次はスープ。
汁っけの多い料理が続いたことが減点の理由でした。
岳は自分の料理だけを考え、コース全体のことを考えられていなかったことに初めて気づきました。
しかし、すぐに新しいアイディアを思いつきます。
後日、「K」にはコースを注文する綿貫哲平の姿がありました。
「通いたい」あの文言がレビューになかったのにどういうことでしょう?
そして、気づきます。
前菜のアレンジがスープからソースが変わっている。
それは岳が中華料理屋で感銘を受けたあんかけ焼きそばから得た閃きでした。
レビューは更新されました。
レストラン「K」、また通いたい名店だ
綿貫哲平(早乙女太一)の正体は冒頭で岳と孫六がまかないを作るために
市場に買い出しに行った際に彼らにアドバイスをくれた人物でした。
岳は二度目のチャンスをモノにし、シェフとしてレベルアップを果たしたのです。
全ては海の計算のうちでした。
実は一度目の来訪で哲平が帰る際
海が「近日中にまたご来店ください」とお願いしていたのです。
またアンバランスなコースにも気づいておきながら
そのまま提供をしていました。
全ては海の成長を促すため
そう指摘されたものの海はぐらかしますがまず間違いないでしょう。
海によって大切に育てられる岳。
何が目的なのでしょうか?
綿貫は海が「K」を手放すつもりであるという噂の真意を問います。
それについては何も応えませんでした。
哲平のレビューを受け、海は正式にコースの担当を発表しました。
前菜は岳、そしてメインディッシュである肉料理の担当は蘭菜に命じます。
これに対し蘭菜は「認めてくれたってこと?」と海を問い詰めます。
蘭菜を真顔で見つめ返す海。
いい加減返してもらう。この店を
はい、この時僕は2〜3話まで丁寧に積み上げてきた考察が脆くも崩れ去ったのを感じました。
蘭菜は岳と中華料理屋で話した際、「いつかお母さんのお店に行きたい」と言う岳に複雑な表情を浮かべていました。
しかし、実はKはかつて蘭菜の母のお店だったこと、3年前に海に奪われたことを岳に告げます。
母に店を返して
そう詰め寄る蘭菜に海は無表情で何も言い返しませんでした。
時は2024年。
前回の蘭菜の「北田岳からこの店を取り戻すしかない」という発言を受け
「K」のスタッフたちはざわついていました。
ここは私たちの店だと主張します。
だったら海がいなくなった時にそう言え
と副料理長の布袋が言います。
自分たちの選択に責任を持つべきという主張です。
スタッフ全員で岳を選んだ、というの話は以前も出ていました。
そこに岳が現れます。
自分は変わっていないと断じました。
全て聴いていたようです。
しかし、それに対する失望や怒りの感情はありません。
自分がどう思われようがこの「K」を成立させる
そんな強い信念が見て取れました。
パン!
手を強く叩き、オーナーシェフとして命じます。
ディナーが始まります。皆さん準備を!
フェルマーの料理第10話【感想と考察】
というわけでフェルマーの料理4話の振り返りでした。
急・展・開!
思わず「え?」と声が出ましたよ。
3話に登場した蘭菜の名刺に書かれていた「or&ce」(オルス)というレストラン。
これ「K」の前身の蘭菜のお母さんの店名ってことですよね。
蘭菜の目的は「K」を乗っ取るでもなく、技術を盗むでもなく
取り戻すことにありました。
「or&ce」のスパイ呼ばわりして本当すみませんでした。
これにより僕が前回まで大々的に主張していた
「K」のオーナーシェフは引き継がれているという考察は
外れていることがわかりました。
はっきりさせましょう。
初代「K」のオーナーシェフは海です。
海が3年間その責務を担っています。
そして、蘭菜が「or&ce」を取り戻す条件は彼女の実力が海を超えることのようです。
今回、コースのメイン料理を正式に蘭菜に任せることが決まりました。
これは「K」のシェフで1番の実力者は蘭菜であると認めたに等しいです。
しかし、2024年時点で「K」は存続し、かつオーナーシェフは岳になっています。
この蘭菜の乱に海はどう応えるのでしょうか?
次の話の予告で海は涙を流していました。
あの海が泣いている?
まさかの涙にSNSは沸いております。
フェルマーの料理第10話【矛盾?】
さて、淡島の台詞で気になったものがありました。
「来年の花見くらいまで」
海が「K」のオーナーシェフでいられるのは期限があるようです。
淡島の言うとおり春まで海がオーナーシェフを務めたとすると矛盾が生じます。
それは2024年で岳の頭を悩ませる損益計算書の内容です。2話の動画で詳しく言及しています。
2話に登場したそれには2024年1月からの「K」の財務状況が記録されていました。
そこでは1月からずっと人件費が変わっていないことになっています。
うーん、これはおかしい。
海が春までいたとしたら4月か5月頃には人件費が減っているはずなんです。
この矛盾を説明する方法は3つ。
矛盾の説明① そもそも海は2023年中に「K」を去った。
一番無理のない筋書きです。
メタ的な解釈をするとこのドラマの放送も年内で終わるので違和感がありません。
淡島の見積もりが甘かったんですかね。
しかし、そうなるとつい先日まで高校生だった岳に
高級フレンチレストランのオーナーシェフを任せる
という選択をしたことになります。
まあそれが3ヶ月先延ばしになったところで、といったところですが。
しかも、選んだのはスタッフ全員。生贄ですか?
さらに言えばそれは蘭菜の手に戻るはずだった店。いたたまれない。
岳が何をしたって言うんだ。
矛盾の説明② 海は無給で働いていた。
流石にあんなマンションに住んでいて無給は有り得ないでしょうから
別口で金銭の授受をしていた、と言うのが現実的でしょうか?
そうだとすると海に支払いをしていたのは淡島か渋谷でしょう。
……きちんと申告していないと脱税になります。
矛盾の説明③ 損益計算書が間違っていた。
これはもう即ちドラマ制作側のミスとしか言いようがありませんが。
まあ、そういうこともあるでしょう!
はい、というわけで今回はフェルマーの料理第4話の考察でした。
それにしてもこんなに考察が捗る作品になるとは思ってもいませんでした。
ちなみに視聴率は第3話が5.3%だったようです。
ただのお料理ドラマだと思って見ていない方も多いかもしれませんが
多くの伏線が仕掛けられていて楽しいですよね。もっと知ってほしい!
原作漫画の紹介
僕の相方YouTuberのうたまるさんのチャンネルでは原作漫画のフェルマーの料理を取り上げています。
この動画の中ではドラマ放送時の最新刊フェルマーの料理4巻について触れられています。
また、ブログでも紹介中。
多くのおすすめ漫画の中で紹介されているので併せてご覧ください。
それでは、次の記事でお会いできますように。バイバイ!
フェルマーの料理を見るならアラジンXがおすすめ!
当ブログではありとあらゆる映像作品の視聴にホームシアター「アラジンX(旧称:ポップインアラジン)」をおすすめしています。
もちろんU-NEXTも見られるのでフェルマーの料理を100インチの大画面で楽しめますよ。
テレビの買い替えにホームシアターという選択肢も挙がるのが今の世の中。
その魅力に以下の記事で触れてみてください。
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ポップインアラジン2プラスはアラジンX2プラスにリニューアルしました。少しだけアップデートもされています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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