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こんにちは、ほろろです
今日はフェルマーの料理第8話の考察と振り返りをしていきます
海が姿を消し、岳が孤高の意味を知る
内容的にはかなりヘビーな回でした
その一方で今までの伏線がほぼ回収される爽快感もありました
そして8話にしてついに出会ってしまいました
闇堕ち岳に
ここからはさらに追い込まれていく岳を目の当たりにすることになるのでしょう
その時、海はどのような形で手を差し伸べるのか
そもそもそんな余裕はあるのか
ここから更に苦しくなっていく
その前に本記事で8話を振り返っていってください
フェルマーの料理第8話【ストーリーを振り返り】
岳に「K」を任せ、姿をくらませた海
海はいつも胸に忍ばせていたコースターを残していました
それを手に取った岳
そこに書いてあったのは
孤高の二文字
岳は「何これ」と呟きます
とは言うものの岳はその意味を
薄々理解し始めていたかもしれません
その裏にはスタッフ全員に向けた伝言がありました
そこにはパリに行くとは一言も書いておらず
まるで今生の別れのような文章が綴られています
青天の霹靂にスタッフたちはざわつきます
更に「現場の指揮は岳に任せる」とありました
孫六が先陣を切って賛成を唱えます
最初のうち、唯一岳を認めようとしなかった孫六でしたが
今やすっかりその実力を認めてくれています
心強い先輩です
続いてペーニャ、王、ジョルダンの海外組も同意します
そして、副料理長布袋も
岳が料理長になって「K」がどうなるのか見てみたいと言います
最後に蘭菜も頷きました
その脳裏には海が自分だけに打ち明けた「岳を後継者に」と認めたシーンが蘇ります
仲間たちに背中を押され岳も強い意志を持って重責を担うことを決めました
海を欠いた「K」
しかし、意外なほど順調に「K」はまわりました
喜びを分かち合うスタッフたちですが
しかし、そこに海は帰ってきませんでした
パリまで海を探しに行った蘭菜も成果を得られませんでした
海を失った岳
孤高
その2文字が岳に深く深く突き刺さります
時は2005年
海がまだ子どもだった頃
彼は孤児でした
パリの地で親に置き去りにされ
修道院で食事を与えられていたのです
その頃から彼は非凡な才能の片鱗を見せていました
提供されたスープに自分なりのアレンジを加えて食べていたのです
そこにたまたま居合わせた男
渋谷はそんな少年の姿を見て声をかけます
そして少年の了解も得ずスープに口をつけました
それが天才との出会いでした
少年の名前--
海を聴き出すと渋谷は彼を「拾う」ことにしました
渋谷がパリで営む小さなレストラン
そこで海は料理のいろはを学びます
それだけではありません
料理人の生き様も叩き込まれました
渋谷の口から語られた言葉は「孤高」
自分のアイディアで道を切り拓いていくシェフの世界では
家族も友人も不要なのです
俺すら信じなくていい
海の人格を作り上げたのは伝説のシェフ渋谷だったのです
岳は海を探して淡島亭の門を叩きました
淡島勇作が出迎えます
しかし、海はそこにおらず行き先も知らないと門前払いされてしまいました
中に戻った淡島
そこには渋谷と、もう一人
寧々がいました
寧々は元々渋谷の元で働いていた給仕だったのです
海が戻らない「K」
しかし、だからと言って半年先まで入っている予約を全て断るなんて選択をしたら
スポンサー契約を打ち切られかねません
蘭菜と布袋にどうするのか問われた岳
岳は自分の欲望に忠実でした
やってみたい料理がたくさんあるんです
海に託され、海がいなくなり
凄まじい逆境に放り込まれた岳
皮肉にもその逆境が彼の更なる成長を促しました
蘭菜も布袋も岳についていくことを決めました
岳はそれと同時にもう一つの現実に直面することになります
経営
しかし、数字を扱うそれは数学の延長線上にあるもの
岳は自信を持って「大丈夫」と断言します
オーナーシェフ岳の元、リスタートを切った「K」
常連客の出資者たちも海が不在になったことを知りますが
今までと違った雰囲気の岳の料理に舌鼓を打ちます
岳が見習いだった頃からのファンである武藤魏一もそのひとり
進化を続ける岳の料理、極上の一皿に最高の評価を与えます
そして、多くの出資者たちが資金援助を続けてくれることになりました
そんな新生「K」での仕事を岳は「楽しい」と食事の席で亜由に打ち明けます
街はクリスマスの華やかで浮き足立ったムードに包まれています
そんな中、岳とは対象的にどこか緊張した面持ちの亜由は
何か大事な話をしようとしていました
しかしその時、岳のスマホに着信が入ります
「K」からの呼び出しでした
彼女が何かを話そうとしていることに気づきもせず
岳は亜由に謝罪をしひとり店を後にしました
呼び出したのは蘭菜でした
因縁の相手、西門が出資に名乗りを上げたというのです
海がいなくなったと知り、ビジネスの匂いを嗅ぎつけた西門
西門は海の診断書を岳に見せつけます
そこには病名「聴神経腫瘍」と書いてありました
そのすぐ下には症状として「味覚障害」が認められると診断されています
それは3年前から始まっていました
2020年、海は渋谷を通して淡島を紹介されていました
腕利な脳外科医である淡島によって
どのようにこの腫瘍と共存していくかをレクチャーされます
しかし、海は味覚を失うわけにはいかないのです
選ぶ道は共存ではありませんでした
手術をしてほしい、と頭を下げる海
必死な形相の海を見てもなお淡島は首を縦に振りませんでした
淡島の腕を持ってしても手術は危険過ぎました
その時、海は既に完成されていました
怪物を自称し、自信たっぷりになった孤高の化身
しかし、いよいよ真理の扉の前に立つというその時に
襲った神の悪戯は不遜な海をも恐怖に陥れました
それでも海は挫かれません
神に抗うつもりなのです
料理の歴史を俺以前と俺以後に分断する
料理人として死んだとしても
多くの知識、技術、レシピを残す道を選んだ海
その視線の先には既にまだ見ぬヴィジョンがありました
最高のシェフを集めて東京で店を出す
渋谷も海の野望のサポートを決めます
しかし、意外な一言を付け加えます
俺を遠ざけるな
それは海に「孤高」を教えた伝説のシェフにしてはあまりに似つかわしくない台詞でした
世界中から逸材と呼ばれるシェフが海の元に集います
東京から布袋と蘭菜
中国から王
スペインからペーニャ
フランスからジャン
京都から孫六
そして、偶然出会ったまだあどけなさを宿した青年
北田岳
岳は神妙な顔付きで診断書を読みます
料理人として生きていけなくなった海が戻ってくることはもうない
意気揚々とそれを話す西門は経営権の譲渡を求める提案をします
あくまでも経営権だけで、料理長は岳
料理のみに集中できるのです
同席した淡島も「それが合理的」と太鼓判を押します
しかし、岳はそれどころではありません
海が独りで抱え込んでいた現実に狼狽えます
西門はそんな岳を見て愉悦の表情を浮かべました
西門を悦ばせるのは癪に触りますが
客観的には悪くない提案に思えます
悩める岳が家に帰ると寧々さんが帰ってきていました
しばらく「K」を不在にしていた寧々でしたが
海のことについて渋谷と相談をしていただけで
海の行き先は知らないようです
東京に来て岳には一つの習慣ができました
悩む度に亜由を呼び出し話を聴いてもらうのです
直接、悩みの解決に繋がるアドバイスができなくても
不思議と亜由は意図しないところで岳にヒントを与え続けてきました
その日も岳は亜由に「K」の経営権についてどうすればいいか打ち明けていました
しかし、その日の亜由はいつもと様子が違います
これからはもう自分を頼らないでほしい、と言うのです
亜由はオーストラリアへの留学を決めていました
もう今までのように岳と会うことはできないのです
亜由はこれが最後と岳にクリスマスプレゼントを渡します
それは小さなサボテン
忙しくてもこれなら育てられるだろう
東京に来て生活が一変し、どんどん多忙になっていき
同郷の一番大切な友人のことを気にかける余裕がなくなった岳
そこにはほんの少し皮肉が込められているようにも思えます
もちろん岳は何も用意していませんでした
それでも見送りだけはさせてほしい、と小指を繋ぎ約束を交わします
翌日、西門と淡島が再び「K」に現れます
岳のオーナーシェフとしての決断が伝えられました
僕たちは海さんを待ちます
途端、西門の顔が怒りに歪みます
「本当にそれでいいのか」と問う西門に
岳は一片の迷いもなく答えます
僕には数学という武器があります
西門は悔しさを滲ませ「K」を去りました
帰りに淡島が問います
なぜすぐに海の病気を暴露しなかったのか?
その方が優位に交渉を進められたはずなのに
西門は何も答えません
淡島は邪推します
病気をだしにして誰かを追い詰めるような人間には成り下りたくなかった?
やはり西門は何も答えません
しかし、その顔には自らを嘲るような笑みが浮かんでいました
再び時間が動き始めた新生「K」
前髪をアップにし大人っぽくなった海が現れます
しかし、その表情にはまだまだ初々しさが残ります
首には赤いスカーフ
それは海がかつて身につけていたものでした
仲間たちに温かく迎えられ、はにかみながら高らかに開店を宣言します
新たなオーナーシェフが誕生し、厨房は活気付きます
海が帰ってくるその日まで
仲間たちと一緒に「K」を守っていくことを決めた岳
そこに一本の電話が入ります
着信は亜由からでした
実は申し訳ないんだけど
そう切り出した彼女の背後には飛行場のアナウンスが聴こえます
亜由は嘘を吐いていました
間もなく飛行機は彼女を乗せてオーストラリアに向けて飛び立ちます
岳は見送りをさせてもらえませんでした
しかし、それは岳を思えばこその行動
新たな門出を迎えた岳の邪魔をしたくなかったのです
今までの感謝を伝える亜由
別れの挨拶を済ませ、岳は知ります
また一歩、孤高に近づいたことを
憧れたあの人たちを僕は今なら超えられるんだ
あどけなさ、優しさ、調和
それら全て削ぎ落とし、岳の表情が変わります
そして「K」は孤高を背負った彼によって支配されることになりました
フェルマーの料理第8話【回収された伏線】
回収された伏線を振り返ってみましょう
2話にて2024年布袋が「岳を選んだのは自分たち」と話していました
今回はそのシーンが描かれましたね
岳が料理長になった「K」を見てみたい、ということで
能力を評価、期待されて海からも仲間たちからも満場一致で岳は選ばれたのです
その結果がまさかの闇堕ち
あの岳がこんなことになるとは露ほども思ってもいなかったでしょうね
次に海のリミットについて
それは来年の花見頃までと話していた淡島でしたが
病状の進行があまりに早くそれは「想定外」のことでした
そして岳の成長もまた想定外に早く、結果海は7話にして主役の座を降りることを決めました
損益計算書では2024年の人件費がずっと一定なのに
春に海が居なくなるのでは辻褄が合わないと4話の動画で指摘しましたが
全然矛盾のない展開でした
そして海と渋谷の関係について
二人が師弟関係であることは既に明かされていましたが
師弟どころかほぼ親子でした
海に「シェフたるもの孤高たれ」と教えたのは渋谷でしたが
今では病気を抑えつけてその道を邁進する海を心配しています
3話では「まだ続けるのか?あの店を」を明らかに辞めさせたがっています
料理の道を極めることよりもっと自分を大切にしてほしいのでしょうね
「俺を遠ざけるな」ってもう親子ですよね、これ
しかし、3話の同じシーンでは淡島が感慨深げに
「この食事会も終わりが見えてきた」と発言しています
海は重荷を下ろすことができ、武藤という出資者が増えたことで
渋谷も出資をする必要がなくなります
それを受け海は渋谷のサポートから卒業できると発言
めっちゃ遠ざけようとしていましたね
渋谷は苛立ちます
案外、残りの人生を渋谷は海と2人で安穏と過ごすつもりだったのかもしれません
淡島は海がそんな簡単に諦める性格ではないこともわかっていたはず
海は淡島の発言を聴き、逆に克己心を刺激されたのではないでしょうか?
そしてそれは渋谷の望むところではありません
淡島の海を焚き付けるような発言を不快に感じていたとしてもおかしくないです
現にその後、渋谷は食事会を放棄しています
うん、今になってみるとちょっと浅はかな発言だったように感じられます
4話ではまた席についていますけどね
渋谷は海が心配で心配でしょうがないのです
最後に今後の展開を予想
ここから「K」の転落が描かれていくことになりますが
これは進むべき方向を間違えた岳によって
「K」の料理のクオリティにも悪影響が生じ出資者が減っていくような気がします
いくら岳が天才でも仲間なくしては組織を維持することはできません
何が言いたいかって
職場は人間関係がいっちばん大事!みんな仲良くしてほしい!
原作漫画の紹介
僕の相方YouTuberのうたまるさんのチャンネルでは原作漫画のフェルマーの料理を取り上げています。
また、ブログでも紹介されています。
多くのおすすめ漫画の中で紹介されているので併せてご覧ください。
それでは、次の記事でお会いできますように。バイバイ!
フェルマーの料理を見るならアラジンXがおすすめ!
当ブログではありとあらゆる映像作品の視聴にホームシアター「アラジンX(旧称:ポップインアラジン)」をおすすめしています。
もちろんU-NEXTも見られるのでフェルマーの料理を100インチの大画面で楽しめますよ。
テレビの買い替えにホームシアターという選択肢も挙がるのが今の世の中。
その魅力に以下の記事で触れてみてください。
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