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こんにちは、ほろろです。
Netflixで配信中のドラマ三体の感想をお届けします。
こちらは既に視聴済みの方向けの記事です。
ネタバレありでご紹介しますのでご注意ください。
初めに簡単に自己紹介を。
僕ほろろはドラマを中心に取り上げる配信者。
乱期に太陽が出現した時くらいの熱量で三体ワールドへ勧誘され
どっぷりと浸からせていただきました。
「わんこたんと栞の森」では三体を更に味わえる情報がたくさん!
ぜひ読んでみてください。
今回は三体を余すことなく網羅している僕が
1話ずつ気になったポイントを
ざーっと解説していきます。
今回は前半の4話まで。
ぜひ最後までご覧ください。
三体はNetflix版より以前に中国本国でドラマ化されています。
このドラマ化を請け負った会社が大企業テンセント社。
全30話と膨大なボリュームで原作三体Ⅰを原作にほぼ忠実に描き切っています。
Netflix版とは違う展開なのでハマったらこちらもぜひ見てほしい!
現在はU-NEXTやWOWOWオンデマンドで視聴可能。
僕はU-NEXTで視聴しました
\テンセント版三体見放題配信中/
1話カウントダウンの気になったポイントを振り返り!
中国の政治事情なんて関係ない!
文化大革命のシーンから始まる本作。
ここで無惨にも父親を殺されてしまったのが
全ての発端となる女性科学者、葉文潔(イエ・ウェンジエ)。
テンセント版ではこの文化大革命のシーンが丸ごとカットされていました。
これは中国の政治的な事情によるものだと思われます。
文化大革命はかつての中国の元首毛沢東氏が主導した政治運動。
Netflix版では製作元が中国ではないということで遠慮なく差し込まれています。
当事者の毛沢東氏の肖像画も4話でガッツリ出ていましたね。
本記事では当局睨まれるのが怖いので載せません
その革命と混乱の中で葉文潔は父を処刑されてしまいました。
それも母の裏切りがきっかけ。
この出来事が彼女の絶望に染まる人生の始まりでした。
それにしてもかなり血生臭いシーンに仕上がっていました。
地上波だとNGでしょうね。
暴力的なシーン云々以前に日本のメディアだと様々な外圧があって放送できないかもしれません。
葉文潔の過去のエピソードはものすごく端折られているのですが
それでもこのシーンを盛り込んだのは製作陣の強いこだわりを感じます。
というかこれだけの出来事があったからこそ葉文潔がポチッとしちゃうことに説得力が出ますよね。
オックスフォード5の秘密
三体の謎に挑むのは5人の男女。
劇中では特に明言されませんがオックスフォード5と称される5人とのこと。
彼女らの恩師ヴェラ・葉が自殺したことをきっかけに三体に関わっていくこととなります。
情報を整理するために付け加えておくとこちらの恩師の先生(ヴェラ・葉)は葉文潔の娘でもあります。
原作三体Ⅰの主人公は汪森(ワン・ミャオ)。
彼の役割をオックスフォード5で分け合い、原作での行動を
同時並行で進めていくのでテンポのいい物語が展開できました。
1話の時点ではそれぞれの「個性や強みが分からない」と思いながら見ていたのですが
この1話での個性のなさが後の面白さのファクターになっていました。
というのもオックスフォード5のメンバーが
実は原作のキャラクターたちをモデルにしている
ということが話が進むごとにわかっていく作りになっているのです。
実はこのキャラクターは原作の◯◯だった!ということがわかった時の繋がった感は最高にカタルシス。
脳内をドーパミンが駆け巡りました
後から原作を読んでもが同じ楽しみ方ができるのでぜひ手に取ってみてくださいね。
読書が苦手な方はaudibleをどうぞ。
初月は無料で聴き放題なので気軽に始められます。
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僕も重宝しています
地球へ供与された三体文明のテクノロジー?
VRゲーム三体のデバイスも気になりました。
近未来的なフォルムの金属のヘルメット。
これだけでVRゲーム三体の世界に没入できちゃいます。
完全に脳をハックされていました。
気になったのはこのヘルメットの製造元。
こちら明らかに現代の地球の技術では製造不可能な一品。
とはいえソフォンより質量のある物質を送るのは三体文明の力を持ってして400年かかります。
そうなるとこのヘルメットはメイドイン地球。
三体の文明から設計図の情報が供与されたと考えられます。
しかし、地球に存在する物質、地球の技術力だけでこのヘルメットを作ることは可能なのでしょうか?
ここで気になるのがタチアナの存在。
後に地球人とは思えない行動を取っており彼女の存在そのものが伏線として残っています。
この謎はシーズン1では明かされないままでした。
僕には彼女がサイボーグのように思えるのですが
そうなるとここでも三体文明の技術が活かされていることになります。
地球の現在の技術力では作れないよね
ヘルメット、サイボーグーー
これらの存在が
地球に送られているのはソフォンだけではない
ということを示唆しているように思えます。
原作にはない展開なのでシーズン2以降でどう明かされるのか楽しみに待ちたいですね。
2話紅岸の気になったポイントを振り返り!
VRゲーム三体がリリースされるとしたら?
2話ではVRゲーム三体の世界へ。
原作やテンセント版ではゲーム性がやや不明瞭に感じていましたがNetflix版ではレベルや二人プレイモードといった概念が登場。
ゲームとして成立している見せ方になっていました。
ところでNetflixのサービスにはコンピューターゲームが含まれているのをご存知ですか?
かの有名なNetflixオリジナルドラマ
ストレンジャー・シングスもアドベンチャーゲームとしてリリースされており
懐かしいテイストでドラマの内容を追体験できます。
となると三体がゲームとしてリリースされるかも!?
文明を作るゲームなら遊びたい!
日本と縁のあるソフォン
周の文王と従者が登場するのは原作通り。
文王がNPCと明言されるのもわかりやすかったです。
原作ではオンラインでプレイヤーが一堂に会する描写があるので
この辺りの設定は手が加えられている模様。
また、従者が子どもだったのもオリジナル展開。
その分、乱期にジンが直面する絶望感がより色濃く描かれていました。
ジャックがジンのデバイスをつけた時に
斬り付けられて強制ログアウトさせられるのもドラマオリジナルの展開。
デバイス一つ一つが特定の人物に紐付けられているのでした。
劇中では言及されませんでしたが妖艶でありながら
無感情のまま日本刀で斬りつけてくるこの女性は名前が公開されています。
その名もソフォン。
ドラマを最後まで観た方ならピンと来る名前ですね。
ちなみにアジアンテイストな女性なのはソフォンの漢字表記が「智子」だから。
智子は日本人の女性の名前、と三体Ⅱ黒暗森林で名言されています。
ソフォンを演じるのはシー・シムーカさん。
シムーカは「シモオカ」と発音でき、日本にもルーツを持つ方とのことです。
さて、デバイスが紐付けられているなら
ジンはどうしてヴェラ・葉のデバイスを
けた時に斬られなかったのでしょうか?
こちらはドラマの終盤で説明がありました。
ジンは招かれたのです。
三体文明に共感できる素質のある科学者として。
またヴェラの死を以てデバイスの所有権は放棄されたのでした。
ジンが興味を持つよう葉文潔がナチュラルに誘導していましたよね。
三体人や葉文潔が深く掘り下げられる原作
2話では葉文潔と三体文明の出会いも描かれました。
何としても三体人を地球に降臨させたい原作の葉文潔(イエ・ウェンジエ)は
人を殺めることまでやってのけます。
結果は変わらないのですがより強い覚悟を持って葉文潔はスイッチを押してしまうのです。
それにしてもせっかく平和主義の三体人が警告をしてくれたのにそれを台無しにしてしまいました。
警告を送ってくれた三体人がどのような立場、考え方だったのか
そしてどのような運命を辿るのかは
どちらも無料お試し期間があるのでぜひ!同志になってほしい!
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エディス・マーシュの謎
さて、2話で特に気になったのが
墓標に刻まれた「エディス・マーシュ」の名前。
こちら絶対に覚えておきたい人物。
というのもその人物が何者かは僕にもわかりません。
原作でも登場しない人物なんです。
エディスの墓参りをしていたタチアナは原作における申玉菲シェン・ユーフェイの立ち位置なのですが
それは序盤だけであり、中盤以降完全にオリジナルキャラの道を突き進みます。
Netflixドラマ版においてその評価を大きく左右する一因となるであろうタチアナ。
彼女が手を合わせた「エディス・マーシュ」とは何者なのか?
墓には「OUR LITTLE ANGEL(私たちの可愛い天使)」と併記されていました。
タチアナの娘だと考えるのが自然ですが・・・・・・。
タチアナやエディスも原作に登場する誰かの立ち位置に近づいていくのでしょうか?
シーズン2以降で明かされるその日が楽しみです。
3話世界の破壊者の気になったポイントを振り返り!
人間そろばん(人列コンピューター)の仕組みって?
3話ではVRゲーム三体をクリア。
早かったですね。
歴史上の人物が次々と出てくるので世界史に精通しているとより楽しめます。
人間そろばんのパートはとても壮大でした。
登場したのはニュートンとチューリング。
原作ではノイマンだったのがなぜかチューリングに改変されていました。
チューリングは実話を基にした映画「イミテーション・ゲーム」の主人公でした。
パソコンの礎を作った人ですね。
2024年4月4日時点でイミテーション・ゲームを視聴できるサブスクはU-NEXTのみ。
第二次世界大戦中、数学天才アラン・チューリングは、ナチスの暗号機エニグマを解読しようとします。彼は頭脳と仲間たちとの協力で、極秘プロジェクトに挑みます。社会的な孤立や性的指向による差別に苦しみながらも、不可能を可能にし、歴史を変える選択を迫られる伝記映画です。
僕は映画が好きなので別作品でも人物が繋がる瞬間がすごく気持ちよく感じます。
映画好きならこの感覚、伝わるはず!
さて、人間そろばん、原作では人列コンピューターと表現されていました。
コンピューター繋がりでチューリングを登場させたのでしょう。
多くの人間を支配し操作できればコンピューターの再現が可能という発想にはとても驚かされました。
とはいえ、パッと見では理解が追いつかない方もおられますよね。
ちなみにここで登場したフビライ・ハン。
原作では始皇帝がその役割を担っていました。
なぜかここも改変。
流石に劉慈欣氏(原作者)の許可は取っていると思いますが中国政府は何も言ってこないのでしょうか?
VRゲーム三体のクリア条件
レベルが上がって場面が変わりましたが2話で亡くなった従者の少女が再登場。
今度は命を救ってほしいとジンに期待を寄せます。
このゲームのキャラクターは単なるNPCではなく高度なAIによって動かされていることが示唆されます。
プレイヤーがゲームに感情移入するような設計。
ゲームとはいえ子どもを死なせる展開を用意するなんて制作者側(三体人と地球三体協会)の手段を選ばない強かさを感じます。
こちらもオリジナル展開です。
さて、このゲーム。
プレイヤーが「気づく」ことがクリア条件のようです。
ジンとジャックは順調にレベルを上げていきます。
サクサク進んでいくのでゲームとしての面白さが伝わりにくいのが残念ポイント。
延々とチュートリアルを見せられている感覚
驚愕の展開と映像でグイグイ引っ張っていくので
見ている時は没入できるんですが
冷静に振り返ると
「なんだ、このク◯ゲー」と感じてしまいました。
タチアナってやっぱり・・・・・・
タチアナの人外の行動が見られたのも3話でした。
- 監視カメラに映らない
- 大史ダーシーの目にも見えない
- 怪力でガラスを割る
・・・・・・やはり人間ではなさそうですね。
一部ソフォンの介入もあるのでしょうか?
例えば大史ダーシーの視界に映らなかったのはソフォンが取り憑いたから?
でも、2機しかないソフォンが
一捜査官の目の中に滞在する余裕があるのしょうか?
結果、同志にならなかったジャックが亡くなってしまいました。
オックスフォード5のメンバーも普通に死んでしまうんですね。
ジャックの死については「わんこたんと栞の森」で
面白い考察がされているので
この記事を読み終わったらそちらもご一読ください。
記事の最後にもリンクを置いておくからもう少し付き合って!
4話我が主よの気になったポイントを振り返り!
サピエンス全史に裏付けられる地球人の嘘
サピエンス全史という書籍をご存知でしょうか?
ユヴァル・ノア・ハラリ氏著作の本書は
人類の歩んできた進化の歴史に斬新な切り口で迫っています。
ハラリ氏は僕らホモ・サピエンスが
地球の生態系の覇者となった理由の一つとして
虚構を操れる
ように進化したことを挙げています。
つまり嘘を吐くという能力を会得したことが
宗教や組織を作り、結束力を高め
個ではなくチームで生き、戦うことを可能にしたというのです。
4話においてエヴァンズとの対話の中で
地球人の虚構を操る能力を知った三体人。
即座にそれを恐しいこと断定したのは当然の着想だったと言えるでしょう。
僕ら自分で思っている以上に嘘を吐けることって
すごいことなんですね
エヴァンズたちの目的は三体人に地球を征服してもらうこと。
三体人を我が主と崇め、信仰の対象にして団結力を高めていたのですが
この行為自体が三体人の恐れることになるとはなんとも皮肉ですね。
原作で掘り下げられる地球三体協会の派閥争い
ドラマではこの組織の名前について触れられませんでした。
原作では「地球三体協会」を名乗っています。
エヴァンズと葉文潔イエ・ウェンジエが設立したこの組織。
原作ではドロドロの派閥争いが繰り広げられています。
3つの派閥の名称は
- 救済派
- 降臨派
- 生存派
救済派
本ドラマにおける地球三体協会と同じイデオロギーを標榜する派閥。
葉文潔イエ・ウェンジエが所属。
つまりは
高度な文明を持つ三体人に行き詰まった地球人を支配してもらおう
それこそが人類の救済に繋がるという考え方。
全てに絶望した葉文潔イエ・ウェンジエはこの考えを持ってスイッチを押したのでした。
降臨派
降臨派はもっと過激な思想の派閥。
環境破壊を繰り返し他の生物種を絶滅に追い込むことも厭わない人類を滅ぼしてもらおうとしています。
地球の浄化を第一に掲げており実は原作のエヴァンズはこの派閥に所属しています。
救済派の葉文潔とは袂を分けており
この二人が恋仲になったという展開は原作を知っている人にとって驚きだったのではないでしょうか。
生存派
最後の生存派は
三体人に媚びへつらい何とか生かしてもらおうという人類としての尊厳もへったくれもない派閥。
カリスマ性のあるリーダーも不在で
存在感もなく本筋に絡んできません。
Netflix版では救済派一本にまとめられ
わかりやすくなっていました。
エヴァンズのまとう雰囲気もテンセント版より柔和になっています。
そして、「審判の日(ジャッジメント・デイ)」に乗船している人々も老若男女関係なく、子どももいます。
もっともこの降臨派じゃなくなった組織と敵対しなければならなくなったことが
後に暗い影を落とすことになるのですが。
Netflix版、かなりシビアです
ところでタチアナはこの組織に育てられたという情報があります。
エヴァンズが優しく子どもたちに組織の教えを説くシーンもありましたが
タチアナの改造人間っぷりを見ると
この場が子どもにとって幸せな環境なのかは大いに疑問が残りますね。
三体はNetflix版より以前に中国本国で三体はドラマ化されています。
このドラマ化を請け負った会社が大企業テンセント社。
全30話と膨大なボリュームで原作三体Ⅰを原作にほぼ忠実に描き切っています。
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僕はU-NEXTで視聴しました
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三体をもっと楽しめるお得情報
今回はNetflix版のドラマ三体の前半1〜4話までの気になるポイントをおさらいしました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ここからはお得な情報を含んだ広告です
より原作に忠実なテンセント版は
U-NEXTやWOWOWオンデマンドで配信中。
決して古い作品ではありません。
特にVRゲーム三体の演出はNetflix版よりも見応えがあると言っても過言ではありません。
ストーリーラインも全然違うので
Netflix版と見比べるとよりハマれます。
また、続きが気になる方は原作の三体シリーズもおすすめ。
時系列で言うと三体Ⅰの話はドラマ内で通過したので三体Ⅱから読むのもありです。
小説を読むのが苦手という方も大丈夫。
サブスクの範囲内で気軽に楽しめる方法があります。
それがAmazonの提供する本の朗読サービスaudible。
今回ドラマを視聴して久しぶりに原作を読みたくなったので現在、僕も利用しています。
ゆっくり本を開く時間がなくても大丈夫。
僕は通勤時間に歩きながら三倍速で聴いています。
正直audibleと出会って人生が豊かになりました
U-NEXTもaudibleも初めての方は初月無料で見放題聴き放題なので
ぜひ手に取って同志になってください。
それではまた次回後半でお会いできますように。
バイバイ
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三体を見るならアラジンXがおすすめ!
当ブログではありとあらゆる映像作品の視聴にホームシアター「アラジンX(旧称:ポップインアラジン)」をおすすめしています。
もちろんNetflixもUーNEXTも見られるので三体を100インチの大画面で楽しめますよ。
テレビの買い替えにホームシアターという選択肢も挙がるのが今の世の中。
その魅力に以下の記事で触れてみてください。
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