2023/1/9更新
本記事では絵本「おやすみ、ロジャー」のあらすじ、最適の読み聞かせ法、ポップインアラジンでの再生方法を紹介します。

パパー!これ見て!このポーズ、格好いい?

はいはい、格好いいよー

ママー!兄ちゃんが足がぶつかったー!

お兄ちゃん、暴れないのー!
ワーワー。ギャーギャー。
で、いつ寝るの?
寝かしつけに悩む貴方へ

子どもの寝かしつけ--
それは子育てをする中で一番の虚無の時間。
なかなか寝ない我が子との戦い。いや、それはイライラしている自分との戦いなのか。
この期に及んで、暗闇の中でもはや何も見えないというのに何が君を突き動かしているというのか。
言葉を話せぬ我が子からその答えを聞くことはついぞない。
そして、気づけば2時間が経過していた。
自分が寝ていたのか、ギリギリのところで意識を保っていたのかも分からない。
分かっているのは自分の顔の隣に無造作に投げ出された無邪気な小さい足があることだ。おそらくその向こうには天使の寝顔があるのだが、ここからは見えない。
・・・・・・もう朝まで寝てしまおう。

毎日のようにお子さんの寝かしつけをしている親御さんの皆さん、お疲れ様です。
中には子どもが寝ないことに悩んで色々調べた結果「おやすみ、ロジャー」という絵本の存在を知った方もおられることでしょう。
心理学のテクニックをふんだんに盛り込んで子どもを自然な睡眠に誘うという現代心理学の叡智(えいち)の結晶、それがこの魔法のぐっすり絵本です。
今回ははたしてその心理学のテクニックとやらがどこまで通じるのか我が子で実験した結果と絵本のあらすじをお伝えしたいと思います。
さて、詳しく説明していく前に結論です。
正直よく分かりません。
少なくとも我が子には効果抜群だったとは言い切れません。
ただ、書籍とは別のポップインアラジンに収録されているバージョンは比較的効果があると思います。
個人差が大きいことは確かなので、ぜひこの先も読んで我が子に適しているのか判断してみてくださいね。
おやすみ、ロジャーのルールと注意

この本にはルールと注意があります。
ルールは以下の通り。
・太字の箇所は、言葉や文を強調して読む
・色文字の箇所は、ゆっくり、静かな声で読む
・【あくびする】など動作の指示に従い、【なまえ】にはお子さんの名前を入れる
・うさぎの名前、ロジャーはロー・ジーャーとあくびを2回しながら読んでもよい
おやすみ、ロジャー
つまり、読み手にもそれなりの技術を要求してきます。
そんなに難しいことではないのですが、全編に渡ってふんだんにこれらの心理学的ギミックが仕掛けられているので結構意識しなければなりません。
この中に子どもを喜ばせてしまうルールが一つあります。

あ!僕の名前があるね!
そう、3番目のルールです。
絵本の中で【なまえ】の文字列を見てしまうと自分の名前が登場するワクワク感に子どもが興奮します。おい、心理学。
文字が読める子どもには気をつけましょう。
そうは言っても、この本には推奨された読み方があります。
それはなるべく本そのものを見せず、横になってお話だけを聴かせるということ。
最初のページに注意書きで書かれているので、このことについて文句を言うのはお門違いも甚だしいのです。
最後に注意についてです。
【注意!】
車を運転している人のそばで絶対に音読しないこと。
おやすみ、ロジャーより
そう、この本がキマってしまうのは
大人なのです。
\おやすみ、ロジャーを/
おやすみ、ロジャーのあらすじ
眠れぬ子ら

むかしむかし。ロジャーという名前の小さなうさぎがいました。
おやすみ、ロジャーより
本書はよくある昔話のような体裁を持って始まります。
ロジャーは眠りたくてしょうがないのに、今すぐには眠れない子のようです。
なお、うちの子どもたちは今すぐ眠りたくないのに、しょうがなく寝かしつけられる子です。
大抵の子どもがそうなのではないのでしょうか。
ちなみにロジャーは今すぐ眠るより、遅くまで起きて遊ぶ方が好きだそうです。開始3行で生じる矛盾。
主人公はもう一人います。それは【なまえ】です。

僕だ!
先述した名前ルールが最初のページで早々と登場します。
つまり、これはロジャーと寝かしつけの対象となる貴方のお子さんが主人公の本なんです。
お子さんはきっと喜ばれることでしょう。
ロジャーは遊ぶことばかり考えてなかなか寝付けません。
お母さんも言います。
「静かに、ロジャー。さあ、早く寝なさい」
おやすみ、ロジャーより
僕たち親が毎晩のように言うセリフをロジャーのお母さんが代弁してくれます。
ところが、ロジャーは眠気を感じつつも、やはりなかなか寝付けません。
そこでロジャーと君は「今すぐ眠らせてくれる」というあくびおじさんなる魔法使いに会いに行くことにしました。
魔法使いの棲む家へ

会いに行く過程で彼らは眠りへの手助けをしてくれる奇妙な登場人物たちに会います。
背中に自分の家を背負った親切そうなおねむのカタツムリ、美しくて賢くていつも眠たそうな目をしているウトウトフクロウです。
彼らはあらゆる心理的テクニックで眠らせようとしてきます。

スヤァ

パパ、続き
つまり、彼らはRPGでいう中ボス。ラスボスたるあくびおじさんに出会えるのは選ばれし者だけなのです。
ちなみにウトウトフクロウは絵本なのに絵なしのページで攻めてきます。姑息な鳥め。
さて、幾多の試練を乗り越え、ロジャーと君はあくびおじさんの元に辿り着きます。
家の外には「わしはだれでもねむらせる」と書いてある大きな看板が。
おじさんは呪文と眠り薬を使って眠らせにかかります。
眠り薬は目に見えないのですが、おじさんから親に託されます。お子さんに振りかけてあげましょう。

パラパラパラ〜

わーい♪
ここまで寝なかったお子さんは本書に勝利したのかというとそんなことはありません。
ここから後半戦、「ロジャー、家に帰る編」が始まります。
頑張れ、睡魔
帰り道、再びウトウトフクロウとおねむのカタツムリが登場します。
やっていることはほぼ同じなので絵本としての本分を見失った絶望的なつまらなさで眠らせにかかります。
ロジャーは彼らの呼び寄せる睡魔にも打ち勝ったのですが、家のベッドに辿り着いてついに眠ってしまうのでした。
そして、本書は以下の一言で締められます。
おやすみ。
おやすみ、ロジャーより
この4文字を見ることができるのは本書を読み聴かせられても眠らなかった勝者だけなのです。
この敗北宣言を見たらそろそろいい加減寝ましょう。
\おやすみ、ロジャーを/
朗読版 水樹奈々さんに寝かしつけてもらおう!

さて、ここまで読んでいただいて、貴方は本書でお子さんを寝かしつけられるとお思いになりましたか?
ちょっと自信がない、という方でポップインアラジンをお持ちの方はおやすみタイマーの機能を使ってみましょう。
映像なしの音声のみで本書を朗読してくれます。※【なまえ】は【君】に置き換えられます。
こちらは本書を最も理想的な形で読み聞かせてくれるので更に効果が期待できます。
ポップインアラジンには他にも楽しい機能がたくさんあります。
また、Amazonの朗読サービス『audible』での提供はありませんが、朗読CDブックが販売されています。
なんと書籍版とお値段変わりません。
おやすみ、ロジャーの感想

パパー!今日はこれ読むー!

げ!ロジャー!
正直なところ、「おやすみ、ロジャー」は寝かしつけのための本であって、決して楽しませることが目的で書かれている本ではないので、面白くありません。
そのつまらなさが眠りに誘ってくれているとも言えるので、読み聞かせる側にはガツンとキマります。
そして、それは朝まで起きてこられなくなる地獄の片道切符なのです。
ポップインアラジンに本書の朗読機能が搭載されていると知った時は手を叩いて喜びました。
寝室に置いている我が家にはぴったりの機能です。
ふあ〜あ。
ところが、既に紙の本という媒体で本書を知っている我が子は、自分の名前を呼んでくれるそちらを読んでほしいと要求してくるのでした。
なかなか・・・・・・うまくいか・・・・・・ないものd

スヤァ


ポップインアラジン2プラスはアラジンX2プラスにリニューアルしました。少しだけアップデートもされています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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